S/Lの入れ方から、設定後の確認まで。
執筆・編集:The TradeLife Zero|情報確認:2026年9月11日
広告・PRについて:当サイトには広告を含む記事があります。本記事は一般的な操作・単位の教育解説です。投資助言や特定業者への登録勧誘ではありません。
「MT5のスマホで損切りを入れたいけれど、S/L欄に何を入力すればよいのか分からない」「変更を押したのに、設定できたか不安」。このページは、そうした操作の迷いを解消するためのガイドです。
最初に押さえたいのは、損切りの位置を決めること、入力すること、サーバーに登録されたと確認することは別の作業だという点です。数字を入れただけで安心せず、最後に対象ポジションのS/Lを読み直すところまでを一つの手順にします。新しく口座を開く必要はなく、まず利用できるデモ環境で操作を確かめてください。
MT5のS/Lとは?買いと売りで損切りの向きが違う
S/LはStop Loss(ストップロス)の略で、保有ポジションの損失拡大を抑えるために指定する決済条件です。T/PはTake Profit(テイクプロフィット)で、利益確定の条件を指します。どちらも、今から新たに買ったり売ったりするための予約注文とは役割が違います。
たとえば新規の買いを150.000円で行い、20pips下を損切りの目安にするなら、ドル円の一般的な1pip=0.01円という慣行では149.800円です。逆に新規の売りを150.000円で行い、20pips上を損切りの目安にするなら150.200円になります。これらは計算用の架空例であり、20pipsを推奨しているわけではありません。
基準にするのは「建値」だけではなく現在のBid・Ask
FXの買いポジションを閉じるときは売却するため、通常S/Lの判定にはBidが使われます。売りポジションを閉じるときは買い戻すため、Askが基準です。一般に、買いのS/Lは設定時の現在Bidより下、売りのS/Lは現在Askより上に置き、さらにブローカーの最低距離などを満たす必要があります。
「買いのS/Lは必ず購入価格より下」とだけ覚えると、含み益が出た後に混乱します。価格が十分上がっていれば、現在Bidより下という条件を満たしつつ、建値より上へS/Lを移す場面もあるからです。図はあくまで新規時の基本例で、含み益後の位置関係まで一律に表したものではありません。MetaQuotes公式の注文種類でも、売買方向ごとの判定価格を確認できます。
「逆指値」と表示されても、新規注文と混同しない
日本語では損切りのS/Lも、新規のBuy Stop・Sell Stopも「逆指値」と説明されることがあります。いま必要なのが保有中の損切りなら、対象ポジションの変更画面を開きます。新規注文をもう一つ出して代用しないでください。口座方式によっては別のポジションが増えるなど、意図と異なる状態になります。
操作前に、銘柄・数量・単位をそろえる
操作ミスを防ぐには、画面を開いてから考える項目を減らすことが有効です。練習では「口座名、銘柄名、買いか売りか、数量、予定S/L価格」の五つをメモします。銘柄に接尾辞が付く場合も含め、画面と同じ名前で記録してください。似た名前の別銘柄や、別口座のポジションを変更しないためです。
入力欄の「0.01」は価格ではなくロット数量の可能性があります。また、S/Lの「0」は一般にそのレベルが未設定である意味で、損失がゼロになる意味ではありません。価格表示の小数桁と、1ロットの契約数量は別の情報です。分からないまま数字を合わせず、銘柄仕様を確認してから進みましょう。
通常画面と詳細モードでは入力方法が異なる
通常画面ではS/L価格を直接入力します。一方、MetaQuotesの現行ヘルプでは、iPhoneのチャートからのポジション変更、Androidのチャートからの新規注文で、「価格・pips・口座通貨建ての概算損益」を使い分ける詳細モードが案内されています。両OSのすべての操作画面が同じとは限りません。「スマホのMT5ではpips入力が絶対にできない」という古い説明を、そのまま現在の画面に当てはめるのも適切ではありません。
対応画面や表示名はOS・アプリのバージョン・取引環境によって異なります。自分の画面に切り替えがなければ、価格指定の手順で確認します。通貨モードの金額は概算であり、最終損失の保証ではありません。別銘柄へ移った際には以前の設定が引き継がれていないかも見直します。最新の仕様はiPhoneの変更ヘルプとAndroidの注文ヘルプを参照してください。
MT5スマホで損切りを設定する手順
保有中のポジションに後からS/Lを入れる
- 「取引」タブで対象を確認する
口座、銘柄、売買方向、数量をメモと照合します。複数ポジションがあるときは、建値や識別番号も確認します。
- 対象ポジションの変更画面を開く
iPhoneはポジションを選んで変更メニューへ、Androidは対象を長押しして変更メニューへ進む方法が基本です。表示される項目名を確認し、決済や新規注文を押さないようにします。
- S/Lの単位と価格を確認して入力する
価格モードなら、149.800などの価格を入力します。「20pipsだから20」と価格欄に入力してはいけません。T/Pを変えない予定なら、そちらの値を不用意に消さないようにします。
- 変更を送信し、応答を確認する
ボタンが無効なら、入力条件を満たしていない可能性があります。連打せず、エラーメッセージと現在価格、銘柄仕様を確認します。
- 一覧へ戻り、登録されたS/Lを読む
対象ポジションに意図したS/L価格が表示されているか確認します。価格だけでなく、銘柄と数量も再照合して完了です。
チャートに線が見えていることだけで完了判定をしないのがポイントです。単なる水平線を描いている場合と注文条件の線は違います。操作後の一覧を見直す習慣があれば、「線を置いたつもり」「別ポジションを変更した」という失敗を見つけやすくなります。
新規注文と同時にS/Lを入れる場合
新規注文画面で銘柄、方向、数量を設定し、S/Lを入力してから注文内容を確認します。実行方式や提供条件によって同時設定の可否や入力要件が変わるため、デモで事前に確かめてください。「後から入れればよい」と無条件に考えると、注文直後に損切り条件のない時間が生じます。
新規注文と同時に入力した場合も、約定後の一覧確認は省略しません。注文時に想定した価格と実際の約定価格が異なれば、建値からS/Lまでの距離も変わり得ます。予定していた値幅と現在の値幅を比べ、想定外の状態を放置しないことが重要です。基本操作全体はMT5・MT4の注文と決済のガイドでも整理しています。
損切りを設定できない・変更が押せないとき
まずエラーを「価格・数量などの入力条件」と「口座・通信などの環境」に分けます。原因が分からないままS/Lを削除したり、損切りを遠ざけたりして注文を通すことを優先しないでください。操作の問題を解くことと、リスクを増やすことは別です。
| 見える状態 | 確認すること |
|---|---|
| ストップが無効・変更が無効 | 買い/売りと現在Bid/Ask、最低ストップ距離、価格の刻みを確認。 |
| 入力した価格が受け付けられない | 小数点、pipsと価格の取り違え、別銘柄の値の持ち込みを確認。 |
| 変更要求が通らない | 接続状態、取引時間、口座の操作権限、対象ポジションが既に決済されていないか確認。 |
| 一覧のS/Lが空欄・ゼロのまま | 送信結果を読み直し、別ポジションを選んでいないか確認。未設定として扱う。 |
Stops levelとFreeze levelは同じではない
銘柄仕様には、現在価格から注文条件までの最低距離を示すStops levelや、価格が近づいた際の変更制限に関わるFreeze levelが表示されることがあります。数値の単位は画面の表記を確認してください。スプレッドが狭く見えても、任意の位置にS/Lを置けるとは限りません。
問い合わせが必要なら「いつ、どの銘柄を、どの方向で、どのS/L価格へ変更しようとして、何と表示されたか」を伝えると切り分けやすくなります。共有画像には口座番号や残高など不要な個人情報を写さないようにしましょう。ログイン自体ができない場合は、注文設定ではなくMT5ログイン時の確認項目から戻って確認します。
S/Lの価格と、実際の損失額は分けて考える
ドル円を1,000通貨保有し、建値からS/Lまで0.20円離れているなら、単純な価格差の損失目安は0.20円×1,000通貨=200円です。1万通貨なら同じ20pipsでも2,000円です。「何pipsで切るか」だけでなく「何通貨を持つか」が損失に影響します。
この計算は例示した建値と決済価格の差だけを使ったものです。実際には手数料、スワップ、約定価格のずれなども関係します。実際のBid/Askで建値と決済価格を計算している場合、そこにスプレッド相当を機械的に二重加算しない点にも注意してください。
先に許容額を決め、ロットを後から合わせる
練習の例として、価格差による損失枠を1,000円、予定S/Lまで0.20円とするなら、数量の上限目安は1,000÷0.20=5,000通貨です。ただし実取引ではコストや滑りに備える余地を別に見積もり、ブローカーの最小数量・数量刻みに合わせて切り下げる必要があります。5,000通貨を持つことを勧める例ではありません。
ロットを先に大きく決めてから、許容額に収めるためだけにS/Lを極端に近づけると、当初の分析根拠と損切りの位置が一致しなくなります。チャート上の撤退条件、許容損失額、数量の順に整理してください。数量設計は資金管理・ロット管理ガイドで補えます。
スマホを閉じてもよい?通常S/Lと追従機能の違い
サーバーに受理された通常のS/L・T/Pは、端末上の通知とは異なりサーバー側で管理されます。一方、標準のトレーリングストップは端末側で働く機能で、端末停止後も同じように追従が続くと考えてはいけません。MetaQuotes公式の取引原理で両者を区別できます。
通常S/Lも、指定価格での約定や一定金額以内の損失を保証する仕組みではありません。重要指標や週明けなどで価格が飛べば、想定より不利な価格で決済される可能性があります。経済指標前後の確認手順も踏まえ、操作に慣れるまでは保有しない選択肢を残しましょう。
初心者がデモで確かめる三つの練習
一度に多くの銘柄を触るより、同じ銘柄で操作の再現性を確認します。第一に買いポジションのS/Lを設定し、一覧に同じ数字が出るか確認します。第二に売りでも同じことを行い、価格の上下関係が逆になることを確認します。第三に予定価格を変更し、古い値ではなく新しい値が反映されるか確認します。
練習ノートには、予定値、送信結果、一覧に表示された値、迷った点の四項目を残します。「利益が出たか」ではなく、狙った操作を落ち着いて完了できたかを合格条件にしてください。デモでできても実取引の約定品質や心理的負担まで同じになるわけではありません。
たとえば送信前の確認で売りと買いを取り違えたなら、相場の予想を反省するのではなく、確認順を修正します。「銘柄→方向→数量→単位→価格」と声に出さず指で追うだけでも、どこを飛ばしたか記録しやすくなります。慌ただしい通勤中などに初めて試さず、操作のための時間を確保することも実践的な対策です。
デモで決済まで試したら、MT5の取引履歴を保存し、判断を振り返る5項目も確認してください。予定したS/Lと実際の決済結果を、記録を見ながら区別できます。
MT5スマホの損切り設定でよくある質問
S/Lに20と入力すれば20pipsの損切りですか?
価格モードなら違います。ドル円150.000円の新規買いから20pips下の例なら149.800円です。pipsモードを選んでいる場合は距離としての入力になります。単位と、対応して表示される価格の両方を確認してください。
後からS/Lを変えると新しい注文が増えますか?
対象ポジションのS/L変更なら、新規の建玉を作る操作ではありません。ただし、間違えて新規のBuy StopやSell Stopを出すと別の操作になります。変更画面であることを確認します。
チャートが損切り価格に触れていないのに決済されるのはなぜ?
表示している価格と、決済判定に使うBid/Askの違いが一つの確認点です。特に売りの決済ではAskを確認します。ただし個別の約定原因はチャートだけで断定せず、取引履歴とブローカーの記録を照合してください。
損切りを遠くに動かせば、損が確定しないので安全ですか?
安全とはいえません。撤退までの距離が広がると、同じ数量でも損失が大きくなる可能性があります。設定が通ることを優先せず、当初の許容額と見送り条件へ戻って判断します。
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MT5の一般的な教育用手順です。取引時間、ストップ距離、数量単位などは接続するブローカー・口座・銘柄で変わります。MT5を使えることと、その業者の日本居住者向けの登録・保護が確認できることは別です。
まとめ:S/Lは「入力」ではなく「反映確認」で完了
単位を確認し、買いと売りの違いを理解し、変更後のS/Lを一覧で読み直す。この三段階を、毎回同じ順番で行うことが出発点です。損失をゼロにする機能としてではなく、数量管理と組み合わせて損失拡大へ備える条件として使ってください。
参照した一次情報・確認日
確認日:2026年9月11日。画面図は当サイト作成の操作イメージで、実口座の画面・実勢価格ではありません。端末上の操作実験による約定保証ではなく、公式仕様に基づく一般解説です。


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