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MT5のpipsとポイントの違い|10倍の見間違いを防ぐ計算例

MT5のpipsとポイントの違い|10倍の見間違いを防ぐ計算例
MT5 操作ガイド / 03

「20」という数字の前に、単位を確認。

執筆・編集:The TradeLife Zero|情報確認:2026年9月11日
広告・PRについて:当サイトには広告を含む記事があります。本記事は一般的な操作・単位の教育解説です。投資助言や特定業者への登録勧誘ではありません。

「MT5のスプレッドが20と出ている。20pipsもあるの?」「損切りを20pipsにしたいのに、設定欄の数字が合わない」。その原因は、pips・ポイント・価格・ロットという異なる単位を、同じ数字として読んでいることかもしれません。

先に結論をいうと、1pip=10ポイントになるのは、一般的なドル円の小数3桁やユーロドルの小数5桁など、条件がそろった場合です。どの銘柄にも同じ式を当てはめてはいけません。このページでは、小数桁から値幅を読み、損益へ換算するまでを独自図解と例題で整理します。

pipsとポイントは何が違う?四つの単位を分ける

pips(ピップス)は、FXの価格差を共通の物差しで説明するために使われる慣用単位です。一般的に、ドル円など円が決済通貨の通貨ペアでは1pip=0.01円、ユーロドルなどでは1pip=0.0001米ドルとして計算します。銘柄・サービスの表記を確認したうえで使うことが前提です。

一方、MT5のpointは、その銘柄の価格表示の精度に対応する単位です。小数3桁表示なら通常0.001、小数5桁なら0.00001となり、pipsと一致しない場合があります。MetaQuotesのMQL5資料でも、価格精度と最小価格変化の刻みを区別しています。公式のpoint・tick解説を参照してください。

単位何を表すか混同しない相手
pipFXの値幅を説明する慣用単位画面の最終桁とは限らない
pointその銘柄の表示精度に対応する価格単位常に1pipとは限らない
tick size実際に価格が動く最小の刻みpointと同じとは限らない
lot取引する数量のまとまり値幅や利益額ではない

覚える順番は「価格の差」「その差を何と呼ぶか」「いくらの数量を持つか」です。最初から四つを一つの暗算で処理しようとせず、価格差へ戻してから計算すると、銘柄が変わっても取り違えを見つけやすくなります。

ドル円3桁・ユーロドル5桁なら、通常1pip=10points

ドル円150.123円の、どの桁を見る?

ドル円の表示が150.123円なら、小数第1位は0.1円、第2位は0.01円、第3位は0.001円です。一般的なドル円の1pipは0.01円なので、小数第2位の変化が1pipに相当します。最後の第3位の変化は0.1pip、すなわちこの表示条件での1pointに当たります。

150.123円から150.124円は0.001円の変化です。150.123円から150.133円なら0.010円の変化で、1pipに相当します。「数字が一つ増えた」という見た目ではなく、どの桁が変わったかを見るのがポイントです。

ドル円のpipとpointの桁USDJPY150.123の小数第2位は0.01円で一般的な1pip。小数第3位は0.001円でこの表示条件の1point。ドル円3桁表示:桁を分けて読む価格の例150.123小数第2位0.01円一般的な1pip小数第3位0.001円この条件の1point1pip=10points(この表示条件)2桁表示・他銘柄へ一律に適用しない
図1|ドル円が小数3桁で表示されている場合の例。桁が変わればpointとの関係も変わります。

ユーロドルでは小数第4位が一般的な1pip

ユーロドル1.08523から1.08533への変化は0.00010米ドルです。一般的な1pip=0.0001米ドルという定義では1pip、5桁表示の1point=0.00001なら10pointsです。ドル円と小数の位置は違いますが、価格差をそれぞれの単位で割るという計算原理は同じです。

例示する表示条件1point一般的な1pip1pipは何points?
USDJPY・小数3桁0.001円0.01円10points
USDJPY・小数2桁0.01円0.01円1point
EURUSD・小数5桁0.00001米ドル0.0001米ドル10points
EURUSD・小数4桁0.0001米ドル0.0001米ドル1point

この表は条件別の計算例であり、現在どのブローカーが何桁で提供しているかを保証する一覧ではありません。実際の取引銘柄の仕様を優先してください。_Pointの定義と_Digitsの定義を分けて読むと、表示精度との関係を確認できます。

MT5のスプレッド表示や損切り幅を換算する

数字を読む前に、表示項目名や単位を確かめます。スプレッドが「20」と表示されていても、20pointsなのか、2.0pipsを別の表示にしているのか、価格差なのかは画面次第です。以下では、point単位で表示されていると確認できた場合の計算を扱います。

ドル円3桁表示で20pointsなら、価格差は0.020円

1pointが0.001円なら、20points×0.001円=0.020円です。それを1pipの0.01円で割ると、0.020÷0.01=2pipsになります。「20points=20pips」と読んでしまうと、この条件では10倍の読み違いになります。

Bid149.980円、Ask150.000円という架空の気配値なら、その差は0.020円です。売る側と買う側の価格を直接引けば、単位表示に不安があるときの照合にも使えます。ただし、取引時間や相場状況によってスプレッドは変動します。ここでの2pipsは実勢値や取引条件の約束ではありません。

20pointsを、価格差へ戻す表示単位を確認。USDJPY・小数3桁・20points。価格差に換算。20 × 0.001円 = 0.020円。pipsに換算。0.020円 ÷ 0.01円 = 2pips20pointsを、価格差へ戻す1表示単位を確認USDJPY・小数3桁・20points2価格差に換算20 × 0.001円 = 0.020円3pipsに換算0.020円 ÷ 0.01円 = 2pips20pointsと20pipsは同じではない
20pointsと20pipsは同じではない

20pipsの損切り幅は、価格欄に20を入れる意味ではない

ドル円の一般的な20pipsは0.20円です。新規買いを150.000円で行う計算例なら、20pips下は149.800円です。S/L欄が価格モードならこの価格を入力するのであり、20や200という距離の数字を直接入れるわけではありません。pipsモード・通貨モードが使える画面では、そのモードと対応価格を確認します。

また、建値から20pips離れていても、設定時の現在価格との距離がブローカーの要件を満たすとは限りません。数字が合っていることと、注文条件として有効であることは別です。通常の操作の流れはMT5・MT4の注文と決済ガイドで確認できます。

Stops levelの100は、100pipsとは限らない

銘柄仕様に最低ストップ距離がpointsで示されているなら、その銘柄のpointで価格差へ戻します。ドル円3桁の仮定で100pointsなら0.100円、一般的な定義では10pipsです。表示項目の単位を読まず、100pipsと決めつけないようにします。

逆に、この計算例から「どの銘柄も最低10pips」と覚えてはいけません。必要距離は口座や銘柄・提供条件により異なります。数字を暗記するより、単位を確認する手順を覚えた方が、環境が変わったときに応用できます。

20pips動いたら何円?値幅と数量で計算する

pipsだけでは、損益額は決まりません。同じ20pipsでも、1,000通貨と1万通貨では金額が10倍違います。ロットと通貨数量の対応も、契約サイズによって変わります。例えば1ロット=10万通貨という条件なら0.01ロットは1,000通貨ですが、すべての口座や銘柄が同じ契約サイズではありません。

ドル円の例:値幅×通貨数量

ドル円で20pips=0.20円の価格差があるとき、1,000通貨なら0.20×1,000=200円、1万通貨なら0.20×10,000=2,000円です。価格差から計算した、コスト等を別にした損益の目安です。買いでは上昇がプラス、売りでは下落がプラスという方向の違いもあります。

建値と決済価格に実際のBid/Askを使って計算した場合、その価格差には売買価格の差の影響が既に含まれます。そこへスプレッドを必ずもう一度足す、という計算はしないでください。手数料やスワップは別項目として確認します。注文前の概算と、約定後の履歴による実額も区別します。

ユーロドルの例:まず米ドルで計算する

ユーロドル20pipsは一般的に0.0020米ドルの価格差です。1,000ユーロの数量なら0.0020×1,000=2米ドルです。口座が日本円建てなら、そこから適用される換算レート等で円に換算する段階があります。仮に1米ドル=150円なら300円ですが、これは換算の仕組みを示すための架空例です。

ドル円の20pips・1,000通貨が200円だったからといって、ユーロドルでも同じ200円にはなりません。損益通貨と口座通貨を分けることが大切です。表示された損益が概算と違うなら、まず単位・数量・通貨・価格差の四つに戻って確認します。

pipsだけでは、損益は決まらないドル円20pipsの値幅。20 × 0.01円 = 0.20円。数量が1,000通貨なら。0.20円 × 1,000 = 200円。数量が10,000通貨なら。0.20円 × 10,000 = 2,000円pipsだけでは、損益は決まらない1ドル円20pipsの値幅20 × 0.01円 = 0.20円2数量が1,000通貨なら0.20円 × 1,000 = 200円3数量が10,000通貨なら0.20円 × 10,000 = 2,000円価格差だけの概算。費用・約定差は別途確認
価格差だけの概算。費用・約定差は別途確認

許容損失額から、持てる数量を逆算する

値幅が分かったら、次は許容額との関係です。価格差による損失を1,000円以内にしたいという計算例で、ドル円の損切り幅を0.20円と置くなら、1,000÷0.20=5,000通貨になります。費用や滑りの余地を見込んだうえで、数量の刻みに合わせて切り下げます。最小取引数量でも想定許容額を超えるなら、注文を見送ります。例示した数量や損切り幅を推奨するものではありません。

資金が少ないから損切りを極端に狭める、という順序では当初の分析と撤退条件がずれやすくなります。撤退する理由、値幅、許容額、数量の順に考えましょう。計算の考え方を詳しく知りたい方はロット管理・資金管理ガイドも参考にしてください。

ゴールドや指数CFDに「10points=1pip」を流用しない

ゴールド、株価指数、暗号資産CFDなどは、FX通貨ペアと同じpipの慣行で説明されるとは限りません。提供会社や解説者によってpipsという言葉の使い方が異なる場合があります。「ゴールドで100pips取れた」という文章だけでは、実際にいくら動いて、いくらの損益になったかを判断できません。

ここではpipsへ無理に直すより、価格差、ティックサイズ、ティック価値、契約サイズ、数量、損益通貨を確認する方が確実です。pointは表示精度、tick sizeは値動きの刻みという役割の違いがあるため、小数2桁表示だから必ず0.01ずつ注文価格を動かせる、とも限りません。

ティックサイズから見る計算例

仮に、ある銘柄のティックサイズが0.25なら、価格が1.00動くことは4ティックの変化です。小数2桁表示の1point=0.01という条件でも、1point単位で有効な注文価格を自由に置けるとは限りません。この例は特定の商品やブローカーの現行仕様ではなく、表示精度と値動きの刻みの違いを示すものです。

ティック価値を使う際は、その値がどの数量・どの通貨に対応するかも確認します。たとえば「1ロットで1ティックあたり2米ドル」と明示された条件なら、4ティック・0.5ロットの価格差による損益目安は4×2×0.5=4米ドルです。商品ごとの計算方式、換算、費用により実際の数字は変わるため、仕様が不明なままこの式を当てはめないでください。

ネット上のpips表記よりも、自分の取引環境の契約仕様を優先します。XSなど海外ブローカーについても、広告上のロット例や他社の例を転用せず、契約法人と対象銘柄を特定して読む必要があります。機能の確認と利用の適否は別問題です。

MT5の銘柄仕様で確認する項目と、三つの練習問題

PCでは気配値から対象銘柄の仕様を開きます。スマホでも銘柄メニューの詳細・仕様に進めますが、項目名や表示範囲は版によって異なります。まずDigits(小数桁)、Contract size(契約サイズ)、Profit currency(損益通貨)、Tick size、Tick value、数量の最小値と刻みを確認します。

ストップを設定するときはStops levelなどの注文条件も読みます。表示されない項目や意味が不明な項目は、提供元の仕様書やサポートで確認し、推測値を使わないでください。MetaQuotesのPCの銘柄仕様とiPhoneの気配値・仕様が確認の出発点になります。

問題1:ドル円が149.950円から150.070円へ上昇

価格差は150.070−149.950=0.120円です。一般的な1pip=0.01円なら12pips、小数3桁で1point=0.001円なら120pointsです。最初に「価格差は0.120円」と書いてから換算すると、12と120の違いを整理できます。

問題2:ユーロドル5桁表示のスプレッドが18points

価格差は18×0.00001=0.00018米ドルです。一般的な1pip=0.0001米ドルなら1.8pipsです。「5桁表示」「point単位」という条件を確認せずに、18を10で割るだけの操作にしないことが練習の目的です。

問題3:0.01ロットは、必ず1,000通貨?

必ずではありません。契約サイズが1ロット=10万通貨なら1,000通貨ですが、異なる契約サイズなら結果も変わります。「数量=ロット×契約サイズ」と書き、銘柄仕様の値を代入してください。セント口座やCFDでは表示通貨・契約数量などを一つずつ確認する必要があります。

練習では正解の数だけでなく、計算に使った前提を一緒に保存します。「USDJPY、3桁、1point=0.001円、一般的な1pip=0.01円」のように記録すれば、後で別銘柄へ切り替えたとき、どの前提を変えるべきか見つけやすくなります。

pips・ポイントでよくある質問

1pipは必ず10pointsですか?

いいえ。一般的なドル円の3桁表示やユーロドルの5桁表示などでは10pointsですが、2桁・4桁表示なら関係が変わります。銘柄のpointとpipの定義を確認します。

MT5のスプレッド20は20pipsですか?

表示単位を確認するまで断定できません。例えばドル円3桁で20pointsなら2pipsです。BidとAskの価格差から再計算すると照合できます。

pipsが分かれば損益も分かりますか?

数量と損益通貨が必要です。同じ20pipsでも数量が10倍なら価格差による損益も10倍です。口座通貨への換算、手数料なども別に確認します。

最終桁が動いたら1ティックですか?

pointとtick sizeが同じ仕様なら一致する場合がありますが、常に同じではありません。表示精度と取引上の価格刻みを区別してください。

ゴールドのpipsはどう覚えればよいですか?

表記慣行を先に確認します。分からない場合は価格差・ティックサイズ・契約数量へ戻り、無理にFXのpip換算を当てはめない方法が有効です。

まとめ:数字を暗記する前に、単位を確認する

pipsは値幅の慣用単位、pointは表示精度に対応する単位、tick sizeは価格変化の刻み、lotは数量です。価格差へ戻してから換算すれば、「20」という数字に引っ張られずに読めます。計算ができることと利益が出ることは別ですが、単位の確認はリスクを理解するための基礎になります。

参照した一次情報・確認日

確認日:2026年9月11日。価格・数量は教育用の架空例です。各社の現在の提示価格や、実際の取引成果を示すものではありません。

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基礎から順番に学びたい方は、次のガイドへ進んでください。

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“MT5のpipsとポイントの違い|10倍の見間違いを防ぐ計算例” への4件のフィードバック

  1. […] MetaTrader 5公式ヘルプの気配値表示・銘柄仕様でも、Bid・Askや仕様情報を確認できます。画面や項目名は利用端末で異なる場合があります。単位を詳しく復習したい方は、MT5のpipsとポイントの違いへ進んでください。 […]

  2. […] この差を「注文画面の数字が間違っている」と捉えるのではなく、同時に提示されている2つの価格の間隔として読みます。最小の表示桁であるpointとpipの区別は、MT5のpipsとポイントの違い・換算例で確認できます。 […]

  3. […] 同じ15pipsでも、取引数量や通貨ペアによって損益額は異なります。またMT5の最小表示単位「ポイント」とpipsは同じとは限りません。表示が3桁のドル円では一般に0.001円が1ポイント、0.01円が1pipです。詳しい換算はMT5のpipsとポイントの違いで確認できます。ゴールドや指数CFDへ、FXと同じ換算をそのまま使わないでください。 […]

  4. […] 単位があやふやなら、先にMT5のpipsとポイントの違いを確認しましょう。設定距離は決済数量でも、許容損失額でもありません。この3つを別の欄へメモすると入力ミスに気づきやすくなります。 […]

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