CHART PATTERNS / VISUAL GUIDE
代表的な
チャートパターン20選
形を覚えるだけで終わらない、初心者のための図解ガイド。
「どこを見るか」「何を待つか」「どこで見立てを見直すか」を、1つずつ整理します。
図解・解説の更新:2026年9月7日
チャートパターンは、売買の判断材料を整理するための道具です。形が似ているだけでは売買の合図になりません。直前のトレンド → 境界線での反応 → 損失を限定できる条件の順に確認します。
初心者は、まずこの5つから
20種類を一度に暗記する必要はありません。まずは山・谷と境界線が分かりやすい形から。名前を隠して「高値・安値がどう変わったか」を説明できることが第一歩です。
図は拡大しても線がぼやけないベクター図解です。緑は上抜け例、赤は下抜け例。点線は予測や利益の保証ではありません。線の図は高値・安値の位置関係を示しており、ローソク足のヒゲや終値は省略しています。
20種類の名前から探す
判断する時間足を先に決め、原則としてその足が確定したときの終値と境界線を比べます。これは判断を統一するための例であり、終値で抜ければ必ず成功するという意味ではありません。小さな山・谷と大きな山・谷を混ぜず、同じ波の大きさで線を引いてください。
支持線は下値を支えてきた水準、抵抗線は上値を抑えてきた水準。実際には一本の精密な線ではなく、何度か反応した価格帯として考えます。
反転候補のチャートパターン7種
上昇から下降、または下降から上昇への転換を検討する形です。直前にどんなトレンドがあったかが重要。山や谷の数だけで完成とせず、ネックラインなどの境界まで確認します。
ダブルトップ
形の特徴上昇が続いた後、ほぼ同じ高値帯で二度上昇が止まる形です。二つの山の間にできた谷がネックラインの基準になります。山が二つ見えるだけでは、まだ下落への反転を確認できません。
確認するポイント二つ目の山から下げ、谷の価格帯を終値で下回るかを確認します。抜けた後に戻ってきた場合は、以前の支持帯が抵抗に変わるかを観察します。線の下へ一瞬出ただけで決めつけません。
見送る・見立てを見直す条件ネックラインを割れず高値帯を上抜くなら、下落の想定を見直します。下抜けてもすぐ元の範囲へ戻る場合や、直下に強い支持帯がある場合は追い売りを見送ります。
もう一歩詳しく:見分け方・背景
二つの高値が完全に同額である必要はありません。小さな山を探す前に、上位足の上昇と高値圏での失速を確認します。山からネックラインまでの高さは目標値幅の目安で、到達保証ではありません。
ダブルボトム
形の特徴下落が続いた後、ほぼ同じ安値帯で二度下げ止まる形です。二つの谷の間にある戻り高値がネックラインになります。二つ目の谷から少し反発した段階では、まだ底打ちを断定しません。
確認するポイント谷の間の戻り高値を終値で上回るかを確認します。上抜け後に押し戻された場合は、ネックライン付近で下げ止まるかを観察します。その後の安値切り上げも、上昇の継続を考える材料です。
見送る・見立てを見直す条件安値帯を明確に下回るなら、底打ちの想定を見直します。上抜け後すぐにネックラインの下へ戻る場合や、近くの抵抗帯まで利益の余地が小さい場合は買いを見送ります。
もう一歩詳しく:見分け方・背景
安値を二度試した事実と、売り手がいなくなったという推測は別です。下落途中の小さなWにも見えるため、上位足の位置を確認し、上抜けの判定とその後の高値・安値の変化を分けて観察します。
トリプルトップ
形の特徴上昇後、ほぼ同じ高値帯を三度試しても上へ進めず、山が三つ並ぶ形です。山と山の間の安値から、下側の支持帯を決めます。中央の山だけが明確に高い三尊天井とは区別します。
確認するポイント三つ目の山を確認した後、途中の安値で作る支持帯を終値で下抜くかを見ます。二つの谷に高低差があるなら、浅い谷を割っただけでなく、低い方の谷も割ったかを区別して記録します。
見送る・見立てを見直す条件高値帯を上抜いて推移する場合、下落の想定はいったん取り消します。三回止まったという回数だけで売らず、支持帯が保たれる間や上下の境界が曖昧な間は待ちます。
もう一歩詳しく:見分け方・背景
三回試せば二回より必ず信頼できる、とは限りません。売買が長く続く横ばい相場に変わることもあります。山の回数を増やして解釈を合わせるより、先に決めた支持帯の扱いを一貫させます。
トリプルボトム
形の特徴下落後、ほぼ同じ安値帯で三度下げ止まって、谷が三つ並ぶ形です。谷の間にできた戻り高値が上側の抵抗帯になります。中央の谷だけが明確に深い逆三尊とは、安値の並び方が違います。
確認するポイント三つ目の谷から上げ、戻り高値で作る抵抗帯を終値で超えるかを確認します。二つの戻り高値が異なる場合は、高い方を含む抵抗帯も抜けたかを確認し、途中の反発と分けて考えます。
見送る・見立てを見直す条件三つの谷の安値帯を明確に割る場合は、上昇反転の想定を見直します。抵抗帯の直下で止まる間や、上抜け後すぐに元の範囲へ戻る場合は、回数だけを根拠に買いません。
もう一歩詳しく:見分け方・背景
株式教材では完成時の出来高増加も確認材料ですが、FXのティック数は市場全体の売買数量ではありません。何の数量を表示しているかを確認し、価格の上抜けを補足する材料として扱います。
三尊天井
形の特徴上昇後に三つの山ができ、中央の頭が最も高く、その両側に肩が並ぶ形です。左肩と頭の後にできた二つの谷を結ぶ線がネックラインです。右肩の上昇が頭へ届かない点に注目します。
確認するポイント右肩からの下げでネックラインを終値で割るかを確認します。線が斜めなら、抜けた時刻に対応する線の高さで判定します。戻りがある場合は、ネックラインの下で上昇が止まるかを見ます。
見送る・見立てを見直す条件ネックラインを割れずに右肩を上抜くなら早売りを見送り、頭の高値を超えるなら反転の想定を見直します。下抜け後に線の上へ戻って定着する場合も警戒します。
もう一歩詳しく:見分け方・背景
左右の肩の高さや形成時間は完全にはそろいません。ただし、見つけたい形に合わせて谷を選び直すのは避けます。ネックライン割れは判断材料であり、それだけで長期の下降が確定するわけではありません。
逆三尊
形の特徴下落後に三つの谷ができ、中央の頭が最も深く、右肩の安値が頭より高くなる形です。左肩と頭からの反発でできた二つの山を結び、上側のネックラインを決めます。底を先読みしない形です。
確認するポイント右肩から上昇し、ネックラインを終値で超えるかを確認します。線が斜めの場合も同じ時刻の線と価格を比べます。上抜け後に戻るなら、抵抗だった帯が支持に変わるかを観察します。
見送る・見立てを見直す条件右肩を作る途中で頭の安値を割った場合は、上昇反転の想定を取り消します。上抜けてもすぐに線の下へ戻る場合や、すぐ上に上位足の抵抗帯がある場合は慎重に待ちます。
もう一歩詳しく:見分け方・背景
右肩の安値切り上げとネックライン突破を分けて見ると、底の予想から確認へ判断を移せます。左右対称の絵を探すより、下落の勢いが変わった位置と、上抜け後の押し安値を記録します。
ラウンドボトム
形の特徴ここでは下落後、安値更新が緩やかになり、横ばいを経てゆっくり持ち直すU字の底を示します。急落直後のV字反発とは違い、底付近で値動きの向きが段階的に変わる形です。
確認するポイント底の右側で安値が切り上がり、形成中に意識された戻り高値や抵抗帯を終値で超えるかを確認します。どの価格を突破の基準にするかを先に決め、丸く見えるという印象だけでは買いません。
見送る・見立てを見直す条件右側で上昇が続かず底の安値へ戻る場合は、底打ちの想定を見直します。上側の抵抗帯が定まらない場合や、形成途中の最安値を当てにいく取引は見送ります。
もう一歩詳しく:見分け方・背景
丸い底の後に浅い持ち合いを作れば、カップ・ウィズ・ハンドルに似ることがあります。また上昇途中にも現れるため、丸い形だけで反転型と決めず、形成前のトレンドを必ず確認します。
持ち合い・継続候補の8種
トレンド途中の休憩として見る形と、上下どちらへ進むかを待つ形をまとめています。三角形や四角形は反対側へ抜けることもあるため、分類名より実際のブレイクを優先します。
カップ・ウィズ・ハンドル
形の特徴先行する上昇の後、丸いカップ状の調整から元の高値付近へ戻り、その上部で浅い下げや横ばいの取っ手を作る形です。主に上昇継続の候補で、急なV字反発とは分けて観察します。
確認するポイント取っ手の上側を終値で抜けるかを確認し、カップの縁に当たる前の高値も超えたかを区別します。取っ手だけを抜けても縁の抵抗が残るなら、残りの上値余地を確認してから判断します。
見送る・見立てを見直す条件取っ手の下げが深くなりカップの下部へ戻る場合は、浅い調整という前提を見直します。上抜け後すぐに取っ手の中へ戻る場合や、先行する上昇がない場合も要注意です。
もう一歩詳しく:見分け方・背景
カップの深さを上へ測る目標は目安にすぎません。深い底ほど大きな利益が得られるとは考えず、損切りまでの距離と直上の抵抗帯を比較します。取っ手の形成途中を完成後と混同しないことが大切です。
上昇三角形
形の特徴ほぼ水平な高値帯に何度も届く一方、安値が切り上がり、二本の線の間が狭くなる形です。下側の支持線だけが上向きになります。上方向を意識する形ですが、上抜けが約束されるわけではありません。
確認するポイント上側の水平な抵抗帯を終値で超えるかを確認します。上抜け後に戻るなら、その帯が支えになるかを観察します。下側を先に割る場合は上昇の想定に固執せず、抜けた方向から判断し直します。
見送る・見立てを見直す条件安値を結ぶ支持線を割って切り上げが崩れた場合、上抜け待ちの前提を見直します。高値帯の外へ出てもすぐ戻る場合や、先端で値幅が極端に狭い場合は追いかけません。
もう一歩詳しく:見分け方・背景
『上昇』は下側の線の傾きを表し、必ず上がるという意味ではありません。形成前の上昇・下落を確認し、持ち合いを抜けた後も上位足の抵抗帯が近ければ、形の良さだけで買わない方針です。
下降三角形
形の特徴ほぼ水平な安値帯で止まりながら、高値が切り下がって値幅が狭くなる形です。上側の抵抗線だけが下向きになります。下方向を意識する形でも、支持帯を割る前から下落継続を決めつけません。
確認するポイント水平な支持帯を終値で下回るかを確認します。抜けた後の戻りで、その帯が上昇を止めるかも観察します。上側の抵抗線を先に超える場合は、下落を想定した取引はいったん見送ります。
見送る・見立てを見直す条件高値を結ぶ抵抗線を上抜き、切り下げが崩れた場合は下落の想定を見直します。下抜け直後に元の範囲へ戻る場合や、直下の支持帯まで余地が小さい場合も追い売りしません。
もう一歩詳しく:見分け方・背景
安値を何度も試しただけで『次は必ず割れる』とはいえません。支持帯が維持されるシナリオも残し、形成前の流れと実際の突破方向を区別します。上向きに抜ければ名称より価格の動きを優先します。
対称三角形
形の特徴高値は切り下がり、安値は切り上がって、上向きと下向きの境界線が近づく形です。どちらの側も突破できず、値幅が縮んでいます。先行トレンドがあっても、出口の方向までは決まりません。
確認するポイント上側か下側の境界線を終値で抜けるまで待ちます。抜けた側に次の支持・抵抗が近くないかを確認し、線に戻る動きがあれば外側を保てるかを観察します。先端の位置だけで方向を予測しません。
見送る・見立てを見直す条件抜けた直後に三角形の内側へ戻った場合は、突破の想定を見直します。上下の線を何度もまたいで境界が不明瞭な場合は、線を引き直して売買理由を作らず待ちます。
もう一歩詳しく:見分け方・背景
高値・安値の両側が収束する点が、水平帯で推移するレクタングルとの違いです。直前に急な旗竿があり短い調整ならペナントの候補ですが、三角形に見える形がすべて継続型になるわけではありません。
上昇フラッグ
形の特徴急な上昇が旗竿となり、その後に下向き、または横向きの狭い平行レンジを作る形です。上昇に対する短い調整を旗に見立てます。先行する急上昇がない平行帯とは、前提を分けます。
確認するポイント旗の上側の抵抗線を終値で超え、先行上昇と同じ方向へ抜けるかを確認します。戻りがあれば、抜けた線付近で下げ止まるかを観察します。旗竿の高値が近い場合は、その抵抗も確認します。
見送る・見立てを見直す条件調整が深く旗竿の上昇を大きく打ち消す場合や、下側を割る場合は上昇継続の想定を見直します。上抜け後すぐ旗の中へ戻る場合は、形の名前を理由に追い買いしません。
もう一歩詳しく:見分け方・背景
平行な二本線だけではフラッグとは呼べません。急な旗竿、比較的短い持ち合い、再開方向を一組で確認します。長く続く上昇チャネルや、二本線が収束するウェッジとは区別して覚えます。
下降フラッグ
形の特徴急落した旗竿の後、上向き、または横向きの狭い平行レンジを作る形です。下落に対する短い戻りを旗として観察します。緩やかな下降チャネル全体を、そのまま旗と呼ぶわけではありません。
確認するポイント旗の下側の支持線を終値で割り、旗竿と同じ下方向へ抜けるかを確認します。戻りがある場合は、抜けた線が抵抗になるかを見ます。急落時の安値が近ければ、下値の余地も確認します。
見送る・見立てを見直す条件旗の上側を抜け、先行する急落を大きく取り戻す場合は下落継続の想定を見直します。下抜け直後に旗の中へ戻る場合や、戻りが長期化して狭い調整ではなくなった場合も待ちます。
もう一歩詳しく:見分け方・背景
旗竿の長さを下へ測った目標まで一直線に下がるとは限りません。先行安値で反発する場合も考え、売る前に損切り位置とロットを決めます。下限のすぐ下で飛び乗らず、実際の突破を確認します。
ペナント
形の特徴急上昇または急落の後、小さな山・谷が収束して短い三角形を作る形です。急な値動きが旗竿、狭い三角形が持ち合いに当たります。二本の境界が平行なフラッグとは、線の関係が違います。
確認するポイント旗竿と同じ方向へ境界線を終値で抜けるかを確認します。上昇の旗竿なら上側、下落の旗竿なら下側が継続の確認対象です。逆側へ先に抜ける場合は、継続シナリオを採用せず見直します。
見送る・見立てを見直す条件持ち合いが大きく広がる場合や、旗竿と逆へ抜ける場合は継続の想定を見直します。短い休止ではなく長く続く三角形へ変わった場合も、最初の分類に固執しません。
もう一歩詳しく:見分け方・背景
対称三角形との見分けでは、直前の急な旗竿と調整の短さを確認します。何本以内なら正解という固定本数は使いません。三角形の形だけでなく、形成前・形成中・突破後の順番で観察します。
レクタングル
形の特徴高値帯と安値帯がほぼ水平で、その間を何度も往復する箱型の持ち合いです。値幅は三角形のようには収束しません。先行トレンドの途中にも現れますが、上下どちらへ抜けるかは未確定です。
確認するポイント上限か下限を終値で抜け、元の箱の外で推移するかを確認します。戻りがある場合は、抜けた境界で役割が切り替わるかを見ます。箱の中央で方向を決めるより、境界への反応を基準にします。
見送る・見立てを見直す条件箱の外へ出てもすぐ内側へ戻る場合は、突破の想定を見直します。境界が毎回大きくずれる場合や、箱が狭くスプレッドに対して値幅が小さい場合は取引を見送ります。
もう一歩詳しく:見分け方・背景
上限売り・下限買いの逆張りと、箱の外への突破を狙う取引は別の計画です。途中で都合よく切り替えません。また横向きの平行帯でも、急な旗竿と短い調整がなければフラッグと決めつけません。
トレンド・値幅を読む5種
傾きだけでなく、2本の境界線の間隔が狭まる・保たれる・広がるのどれかを見ます。特にウェッジとチャネルは、見た目の傾きが似ていても値幅の変化が違います。
上昇ウェッジ
形の特徴高値・安値がともに切り上がり、二本の上向きの境界線が収束する形です。下側の支持線の方が上側の抵抗線より急に上がります。平行な帯ではなく、右へ進むほど値幅が狭くなります。
確認するポイント下側の支持線を終値で割るかを確認します。下抜け後に戻る場合は、線の下で上昇が止まるかを観察します。上昇後なら反転、下落途中の戻りなら下落再開の候補として、前の流れも見ます。
見送る・見立てを見直す条件上側を抜けて高値更新が続く場合は、下落の想定を見直します。下抜けてもすぐ内部へ戻る場合や、二本線が平行で収束していない場合は、ウェッジを根拠に売りません。
もう一歩詳しく:見分け方・背景
上向きの形でも、上昇継続を示すとは限らない点が要点です。線の下抜けだけで下降トレンド完成とはせず、その後の戻り高値と安値更新も確認します。図の小さな下向き矢印は、一つの展開例です。
下降ウェッジ
形の特徴高値・安値がともに切り下がり、二本の下向きの境界線が収束する形です。上側の抵抗線の方が下側の支持線より急に下がります。値幅が一定の下降チャネルとは、傾きの関係が違います。
確認するポイント上側の抵抗線を終値で超えるかを確認します。戻りがある場合は、抜けた線の上で下げ止まるかを観察します。下落後なら反転、上昇途中の調整なら上昇再開の候補として、前提を区別します。
見送る・見立てを見直す条件下側を割って安値更新が続く場合は、上昇の想定を見直します。上抜け直後に内部へ戻る場合や、線が平行で値幅が縮んでいない場合は、ウェッジを根拠に買いません。
もう一歩詳しく:見分け方・背景
『下降』は二本線の向きであり、将来の下落を断定する名前ではありません。上抜け確認後も、上位足の戻り高値を超えられるかを見ます。目標値幅の計算より、実際の上値抵抗と損切り幅を優先します。
上昇チャネル
形の特徴高値・安値を切り上げる値動きを、上向きの平行な二本線で挟んだ帯です。安値同士を結ぶ支持線を基準に、反対側へ平行線を置きます。幅が一定なので、収束する上昇ウェッジと区別できます。
確認するポイント下限に近づいたときの下げ止まりと、次の高値更新を確認します。上限では伸びが止まるかを観察します。下限を終値で割った場合は、上昇の弱まりと、その後の安値・戻り高値を分けて確認します。
見送る・見立てを見直す条件線の角度を頻繁に変えないと値動きが収まらない場合は、チャネルを根拠にした判断を見送ります。下限割れ後も元の帯に戻れず、安値切り上げが崩れるなら上昇の想定を見直します。
もう一歩詳しく:見分け方・背景
チャネルはトレンドの範囲を整理する道具で、上限なら必ず売り・下限なら必ず買いという法則ではありません。線の突破だけを反転確定とせず、水平の支持・抵抗と高値・安値の並びを合わせて見ます。
下降チャネル
形の特徴高値・安値を切り下げる値動きを、下向きの平行な二本線で挟んだ帯です。高値同士を結ぶ抵抗線を基準に、安値側へ平行線を置きます。値幅が狭まる下降ウェッジとは別の構造です。
確認するポイント上限に近づいたときの上げ止まりと、次の安値更新を確認します。下限では下落が止まるかを観察します。上限を終値で超えた場合は、下落の弱まりと、その後の高値・押し安値を分けて確認します。
見送る・見立てを見直す条件線を何度も引き直さないと説明できない場合は、チャネルを売買根拠にしません。上限突破後に元の帯へ戻らず、高値切り下げが崩れる場合は下落継続の想定を見直します。
もう一歩詳しく:見分け方・背景
下限のすぐ近くで追い売りすると、次の下値余地が小さい一方、反発時の損切り幅が大きくなる場合があります。下向きという理由だけで売らず、帯の中の位置と許容損失から取引量を考えます。
ブロードニング
形の特徴高値が切り上がる一方で安値が切り下がり、二本の境界が外へ開く形です。拡声器のように、右へ進むほど上下の振れ幅が大きくなります。三角形の収束とは逆で、方向の断定より値幅に注目します。
確認するポイント上限・下限への接触だけでは判断せず、境界と直近の高値または安値を終値で抜けるかを確認します。さらに元の範囲へ戻らないかを観察し、拡大途中の一往復と外側への突破を区別します。
見送る・見立てを見直す条件外側へ出ても次の足で元の範囲へ戻る場合は、突破の想定を見直します。振れ幅が大きすぎて許容損失に収まる取引量を設定できない場合は、無理に参加しません。
もう一歩詳しく:見分け方・背景
先行トレンドや突破方向によって、天井型・底型として扱う教材もあります。本図は共通する拡大型の構造を示したものです。逆行時の距離が広がりやすいため、方向予想より損切り幅の確認を先にします。
「ヒゲだけ」と「終値で抜ける」を区別する
形の図解で省略していた部分を、実際のローソク足の構造で比べましょう。下の2つは、支持線を下に抜ける場面を単純化した例です。赤い実体の下端が陰線の終値、そこから下に伸びる細い線が下ヒゲです。
① ヒゲだけ下抜け
取引中は支持線を割りましたが、確定時の終値は線の上。本記事の終値確認ルールでは、まだ下抜け確認とはしません。
② 終値も下に残る
確定した足の終値が支持線の下に残った状態。次に、すぐ範囲内へ戻らないか、損切りまでの距離が許容範囲かを検討します。
抜けた後に元の範囲へ戻ることを、ここではダマシと呼びます。確認を増やすほど入るタイミングは遅くなり、損切りまでの距離が大きくなる場合もあります。「何本待てば絶対安全」という基準はありません。
似ている形は、ここで見分ける
名前を増やすより、境界線と直前の動きを比較すると整理しやすくなります。形を後から都合よく描き直し、毎回別の名前に当てはめることは避けます。
| 比べる形 | 境界線の違い | 最後に確かめること |
|---|---|---|
| フラッグとチャネル | どちらも概ね平行。平行なだけではフラッグと呼べない。 | フラッグには急な先行トレンド(旗竿)と短い持ち合いがあるか。 |
| ウェッジとチャネル | ウェッジは同じ向きに傾きながら収束。チャネルは概ね平行。 | 右へ進むほど値幅が狭くなるか、同程度を保つか。 |
| 対称三角形とペナント | どちらも高値切り下げ・安値切り上げで収束する。 | ペナントは急な旗竿に続く小さな休憩か。三角形というだけで分類しない。 |
| 三尊とトリプルトップ | 三尊は中央の山が高い。トリプルトップは3つがほぼ同じ高値帯。 | 肩や山の数よりも、谷を結ぶ支持水準のブレイク。 |
| ラウンドボトムとカップ | 丸い底は共通。カップ・ウィズ・ハンドルは右側に小さな押しがある。 | 先行上昇とハンドルの位置を確認し、単なる丸い底と分ける。 |
スマホでは比較表のみ横にスクロールできます。
実際のチャートで確認する5ステップ
上位足で「どこにいるか」を見る
たとえば15分足を見る前に、1時間足や4時間足で直近の高値・安値、上昇・下降・レンジを整理します。上位足の大きな抵抗帯の直下なら、短期の上抜けだけで強気に決めつけません。
同じ時間足・同じ大きさの波で線を引く
形成途中の細かな値動きを混ぜず、誰が見ても認識しやすい山と谷を選びます。支持・抵抗が曖昧で何通りにも引ける場合は、無理にパターン名を付けません。
境界線のブレイクと、その後の反応を見る
ネックラインなど確認する境界を先に決めます。本記事では確定した足の終値で比べます。抜けた水準へ戻るリテストを待つ方法もありますが、戻らず進む相場もあります。
否定条件と、次にぶつかる価格帯を決める
どの水準へ戻ると根拠が崩れるかを、入る前に言葉にします。同時に次の支持・抵抗までの距離を見て、損切り幅に比べて値幅が狭い場合は無理に入りません。
許容損失から数量を逆算する
図がきれいでも取引数量を大きくしすぎないこと。許容損失額と、エントリーから損切りまでの価格差を先に決めます。スプレッド・手数料・滑りも想定し、デモや少額で記録を取ります。
数量の考え方は資金管理・ロット管理ガイド、抜けた水準への戻りはレジサポ転換の図解で確認できます。
重要指標の発表直前、スプレッドが通常より広い、損切り位置を説明できない、パターンを探すために線を何度も引き直している。このような場面では、注文より観察を優先します。
値幅の目安は「到達する約束」ではない
ダブルトップなどでは、山からネックラインまでの高さをブレイク水準から差し引き、下値の目安にする測り方があります。仮に山が152円、ネックラインが150円なら、高さは2円、計算上の目安は148円です。
これは図形の高さから出す参考値で、予測価格でも利益目標の保証でもありません。途中に149円の支持帯があれば、その反応を無視しないこと。損切り位置を148円に置く計算でもありません。
よくある質問
最も勝率が高いチャートパターンはどれですか?
このページでは勝率順を付けていません。銘柄・時間足・形成条件・入る位置・損切り・取引コストが違えば結果も変わります。根拠の分からない成功率をそのままFXへ当てはめず、同じルールで過去検証とデモ記録を行ってください。
ヒゲも境界線を引くときに含めますか?
高値・安値を基準にする方法と終値を重視する方法があります。都合のよい足だけ選んで切り替えないことが大切です。本ページの線の図は山・谷の概念図、ブレイク判定は確定した足の終値を使う例として分けています。
小さな時間足でも使えますか?
同じような形はさまざまな時間足で現れます。ただし短期の小さな値幅では、スプレッドや一時的な変動の影響が相対的に大きくなります。最初は上位足で重要な価格帯を確認し、判定する足を固定して練習しましょう。
ブレイク後のリテストは必ず来ますか?
必ず来るわけではありません。抜けた水準へ戻る値動きを待つ方法は、支持・抵抗の役割が変わったかを確かめる一案です。戻らず進んだ場合に追いかけるか見送るかも、あらかじめ決めておきます。
出来高が増えたら信頼できますか?
取引所取引の教材では、出来高をブレイクの補助情報として扱います。一方、店頭FXのチャートに表示されるティック出来高などは、その提供元の更新・取引状況を示すもので、市場全体の売買数量ではありません。株式の出来高ルールをそのまま当てはめないでください。
実際のチャートが図とぴったり同じ形になりません。
図は比較のために単純化しています。左右が完全に対称である必要はありませんが、直前のトレンド、山・谷の順番、境界線の向き、確認する水準は説明できる必要があります。曖昧な場合は名前に当てはめず見送ります。
形の暗記から、判断の順番へ
ローソク足・ダウ理論・水平線を復習すると、パターンを見る場所がはっきりします。図解を保存して、実際のチャートと1種類ずつ比較してみてください。
LINEでは、エントリー前の確認項目や資金管理をまとめた教本を案内しています。
LINEで確認項目を受け取る参考情報・リスクについて
取引所・金融機関の教育資料を照合し、形・確認点・見送り条件を独自の文章と図解で整理しました。株式を中心とした資料も含むため、FXでは出来高や取引コストの違いに注意が必要です。
- CME Group:Technical Patterns: Reversals
- CME Group:Trend and Continuation Patterns
- IG:Falling and rising wedge chart patterns: a trader's guide
- IG:Cup and handle chart pattern explained
- IG:10 chart patterns every trader needs to know
- Charles Schwab:How to Read Stock Charts and Trading Patterns
- OANDA Japan:出来高とは|意味・見方・使い方などをわかりやすく解説
- OANDA Japan:トレンドラインとは|引き方・活用方法・注意点などを詳しく解説
- Fidelity / Recognia:Recognia Overview — Advanced Technical Screening
- Fidelity:Chart patterns — webinar transcript
本ページは一般的な学習情報であり、個別の売買を勧めるものではありません。FX・CFDは元本保証ではなく、レバレッジにより損失が拡大する場合があります。損切り注文も希望価格での約定を保証せず、急変時には想定を超える損失が生じ得ます。
【広告・PR】サイト内にはアフィリエイトリンクを含むページがあります。口座開設や取引を強制するものではありません。取引前に金融庁のFXに関する注意事項と各サービスの契約条件を確認してください。
最終更新:2026年9月7日 / 図解・構成:The TradeLife Zero
口座選びで迷ったら、条件を分けて比較
形を覚えた後は、損切り幅と実際にかかる費用を確認します。チャートの学習と口座選びを分けて考えるための、2つの解説です。
リンク先の記事には広告・PRを含みます。口座開設前に規制・契約条件と損失リスクを確認してください。低コストやボーナスは利益を保証しません。
